初恋の人からの手紙

なおみ、ひさしぶり。
今でもフリマに自作の詩を出品していますか？会うたびに詩を書いておれに見せてきたなおみをなつかしく思います。

なおみが「なんで私が面倒を見ないといけないのよ」とおれに言い捨てて別れたあの日から、もう18年が経ったんだね。月日が流れるのは早いものです。

あ、そうそう、手紙を書いたのには特に理由はないんだ。ただ部屋の掃除をしていたらなおみからの昔の手紙が出てきたから、なつかしくなって。びっくりさせたかな。

思い返してみると、あのころなおみはとても余裕があって、大人びていたなぁと思います。男子と幅広く仲が良かったなおみに、おれは「男好きだな」などと皮肉を言ったけれど、なおみは平気で「そういう女が嫌いなら付き合わなくてもいいんだよ」と返していましたね。そういうなおみの余裕が、やけに鼻についた思い出があります。

そういえばなおみにとって初恋の相手がおれだったのかな？最初のころのなおみは、なんだかプライドだけは高いわりに、緊張気味だったような気がします。そろそろ男慣れしたころでしょうか？

まだ付き合いたててラブラブだったころ、なおみは「こんな幸せな気持ちになったことがない」と言ってくれましたね。あの言葉は忘れないけど、数日後にチーズたいやきを食べて同じセリフを言っていたときには、傷ついたものです。

今だから言えることだけど、おれはなおみと付き合ったことを後悔していません。毒舌にあまり傷つかなくなったのも、女から説教されても聞き流せるようになったのも、なおみのおかげだと思っています。

いろいろ書いたけど、おれはなおみが大好きでした。これからもなおみらしさを大切に、そして当時のように黒柳徹子のモノマネをみんなに披露しながら（笑）、幸せをふりまいてください。

またいつか会いましょう。では。

P.S. なおみがクリスマスにくれた観音像、まだ飾る場所が決まりません。




なんだか笑えるサイトでした。
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初恋の人からの手紙

でも、別れた後に手紙っていらないなぁ。。。