2010/06/01

片手のピアニスト

ピアニストMr.舘野泉のコンサートから帰ってきたところです。


舘野泉
Mr. Izumi Tateno


幸運なことに、一番前の列の真ん中!!!
舘野氏からほんの3メートルも離れていないのです!

表情、顔色、息遣い、そして音、、、本当に近かったのです。
彼のスタイルは力強く弾くスタイル。
約10年前に片手しか使えなくなったにも関わらず、72歳になってもプロとしてピアノを弾き続けていらっしゃいます。

いろんな意味でハラハラドキドキするようなステージでしたが、
久しぶりにこんなに感動する音楽を楽しむことができて、本当に素敵な時間でした。

感動した曲目に「記憶樹」というのがあります。
説明文にこうありました。

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「好きになる」とは実に不思議なことだ。ふとした人生の瞬間にそれは不意に訪れ、何の前触れもなしに憑依して離れない。時にそれは、われわれを思いもよらないところに連れ去ってしまう。
その結果我々の人生は、その発端から恐ろしく遠い結末を迎えることとなる。
「好き」な感覚は人のDNAを沸騰させ、どんなにEducationと高いInteligenceを誇る者をも完全無防備にし、見事なまでに幼児化させる。
そんなわけでこの魔法の感覚は人にごく強いモチベーションを与える力を持つ。
「好き」なことのためには人は情熱を注ぎ、またその持てる時間を惜しみなく捧げ尽くす。
この原始感覚がどこからくるのか、明確な答えを知るものはまだいない。
記憶樹は、人の感覚とつながっている生命体だろう。記憶樹がいつからあるのか、どこにあるのか、また存在としてあるのか、、、

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舘野さんにも理由なんてわからない「好き」がピアノにあったんですね。
素晴らしいです。
今日はとっても良い日になりました。

1 comment:

Unknown said...

仕事でも趣味でも人でも「好きになる」ことで生きる動力になってるのよねぇ。